数検で第2の人生スタート

  • 準1級
  • 池田 裕行さん
    (兵庫県・一般)
数検で第2の人生スタート
数検で第2の人生スタート

65歳で数検に初挑戦し、準1級に合格しました。すごくうれしいです。

私は43年間エンジニアとして勤めていた会社を、今年1月に65歳で定年退職しました。その約1年半前に退職後の人生について考え、週に3、4日で、自宅の近所での就職を考えました。漠然と、近くの中学校か、塾で数学を教えられれば楽しいかなと考えました。まずは、自分でも問題が解けるようになる必要があるなあ。じゃあ、数検を受けてみようと思い立ち、64歳ころから、中学の数学教科書、高校の数学教科書、数検の過去問題を勉強し、2級なら大丈夫そうだなというところまでいきました。

その後、受検の案内などを数検公式サイトで見ましたら、検定料が高いことに気づき、何回も受けるのはもったいないな。それならばと、準1級にねらいを定めました。それが、2022年1月のことで、そこから4月10日(日)の検定に備えることにしました。

この歳だから一夜漬けは効かないので、傾向と対策でポイントを絞り、当日を迎えることになりました。1次は、よくできました。2次は、選択問題をザーッとみて、できそうな問題を選択し、70%くらいのできでした。必須問題はできそうでしたが、最後の問題でミスをしたのがわかり、結局時間切れとなりました。帰ってから見直すと、かんたんな問題でしたので、しばらくは寝るたびに頭に浮かび、悔しくて仕方がなかったです。2次は、部分点を含めてぎりぎりの予想でした。

WEB合否で合格を確認したときには、思わず「エー! ウソー!!」と叫んでしまいました。でも、合格したからと言って終わりではありません。現在は、アルバイトで塾の講師をしているのですが、わからない子どもたちに教えることの難しさを痛感しています。人生100年時代、体と頭が動く限り、働きたいという気持ちでいっぱいです。その背中を押してくれたのが数検です。人に教えることと、自分自身の研鑽をめざして生きていきたいと考えています。