石巻専修大学との連携協力に関する協定を締結しました。 ~算数・数学力向上を目的とした共同研究などを通じて、相互の発展や地域社会の活性化などをめざします~

2025.08.18
検定関連
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2025年7月25日(金)、石巻専修大学(所在地:宮城県石巻市、学長:阿部知顕)と公益財団法人日本数学検定協会(所在地:東京都台東区、理事長:髙田忍)は、相互の連携協力に関する協定締結式を石巻専修大学で執り行いました。本協定にもとづき、算数・数学力向上を目的とした各種共同研究などを通じて、相互の発展に加え、地域社会の活性化などをめざしてまいります。

石巻専修大学 阿部知顕学長(左)、公益財団法人日本数学検定協会 理事長髙田忍(右)
石巻専修大学 阿部知顕学長(左)、公益財団法人日本数学検定協会 理事長髙田忍(右)

本協定の連携協力事項

(1) 算数・数学力向上を目的とした各種共同研究の推進
(2) 相互の知的資源及び人的資源を介した各種交流の推進
(3) 相互のネットワークを活用した企業、団体等との連携によるパートナーシップの構築
(4) 共同研究や活動の成果を地域社会に還元するための情報発信
(5) その他必要と認める事項

協定書署名
協定書署名

公益財団法人日本数学検定協会 理事長髙田忍あいさつ

本日の連携協定締結に際し、阿部学長をはじめとする石巻専修大学のみなさま、関係者のみなさまにお集まりいただきましたことに心から感謝申し上げます。私は以前、震災の後、2年の歳月をかけて、岩手県の山田町、大槌町、陸前高田市をはじめとする自治体をまわり、さまざまな活動をしていたことがあります。そのとき、「体1つで算数を学ぶことができるプログラム」を提供してもらえないかといった要請があり、子どもたちが体育館などで体を動かしながら算数を体感できるプログラムの開発と実践を行いました。そうした活動の一環として、「算数トライアスロン」も実践してまいりました。石巻専修大学さまとは、昨年、陸前高田市を1つのきっかけの場として、つながりを形成することができたのですが、点と点がつながって線になり、昨年からの算数トライアスロンの実践を通じて線が面になりました。さらに密接な連携協力を通じて、これが立体となることで、厚みをもたせていきたいと考えています。「算数・数学力向上を目的とした各種共同研究の推進」とともに、「知的資源及び人的資源を介した各種交流の推進」や「お互いのネットワークを活用した企業、団体等との連携によるパートナーシップの構築」「共同研究や活動の成果を地域社会に還元するための情報発信」の4つの柱に加え、それ以外にも新しい取り組みを進めてまいります。私自身、好きなことが学びにつながるということをぜひ推進していきたいと考えています。「自分がこれは好きだ」と思えることが学びにつながれば、その延長線上で、いろいろな「なぜ?」を発見するきっかけとなって、それが好奇心をともなって探究活動になり、やがてキャリア形成へと発展し、生涯学習へと結びついていくのではないかと思います。ぜひ、そういったところも含めて、ご一緒いただけたらと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

石巻専修大学 阿部知顕学長あいさつ

本日、連携協定の締結ができますことをたいへんうれしく思っております。本学は、東日本大震災の震源地にもっとも近い大学として震災を経験したことを踏まえ、大学として、三陸沿岸地域の復興と発展にどのように寄与できるのかということを模索し続けてまいりました。ちょうどこの震災とほぼ同時期に子どもたちの教育に関わっていく分野としての人間科学部人間教育学科が設立され、これ以降、教員の養成に力を尽くしてきたところです。こうしたなかで、子どもたちの学力をいかに底上げしていくかということがとくに重要な課題となっています。学力の低下が起こるがために、さまざまな面で子どもたちの将来の可能性の幅が狭まってしまいます。やはり、この地域を元気に、そして東北、日本全体をより活力あるものにしていくためには、子どもたちの基礎学力をしっかり育てていかなければなりません。その点において、算数・数学の教育はまさにその要であるといえます。いま、国はIT人材や理系人材の育成、デジタルトランスフォーメーションの推進を図ろうとしていますが、算数・数学の理解ができていなければ、そういったことの実現はありません。そうしたなかで、子どもたちに算数・数学の理解を深めてもらうことは、大学にとっても大きな使命です。石巻専修大学には、算数・数学教育や純粋数学を専門とする教員もおり、算数・数学教育をリードするノウハウも蓄積していますので、日本数学検定協会さまとの連携を深めることにより、子どもたちの「算数・数学嫌いをなくす」といった重要な課題の1つにも取り組んでいくことができます。連携協力を通じて、算数・数学に興味・関心をもって、楽しく取り組む子どもたちを増やし、それによって地域の子どもたちの学力の底上げを進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

お問い合わせ先

【本リリースに関するお問い合わせ先】
公益財団法人 日本数学検定協会
広報担当
TEL:03-5812-8342
E-mail:kouhou@su-gaku.net
URL:https://www.su-gaku.net/