「大仏様の右手中指の傾きは何度?」
「大仏様の螺髪を1つ伸ばすと、髪の長さは何メートル?」 令和7年の算額を東大寺に奉納、問題を作成した児童を大仏殿で表彰
算数・数学の実用的な技能を測る、実用数学技能検定「数検」(数学検定・算数検定、以下「数検」)を実施・運営している公益財団法人日本数学検定協会(所在地:東京都台東区、理事長:高田 忍、以下「当協会」)は、『「算額1・2・3」コンクール2025 in 奈良』(後援:奈良市教育委員会)を開催し、2025年3月29日(土)、東大寺(奈良市)大仏殿において、ユニークな算数の問題を作成した児童を優秀賞として表彰し、その創作問題を算額として東大寺に奉納しました。

これまで当協会は、当協会の理念である「算数・数学への興味喚起」と「算数・数学嫌いをなくし、算数・数学好きを増やす」取り組みの一環として、2015年以降、東大寺にまつわる数学の問題を当協会が作成し、算額(*)として継続的に奉納してまいりました。
10回めの算額奉納(※2021年は新型コロナウイルス感染拡大防止等の観点から休止)となる2025年は、こうした活動を多くの方々により広く、より深く知っていただくため、新たな試みとして『「算額1・2・3」コンクール2025 in 奈良』(後援:奈良市教育委員会)を開催し、奈良市内の公立小中学校の児童生徒を対象に、東大寺に関連する算数・数学の問題を募集しました。
厳正なる審査の結果、奈良市立登美ヶ丘小学校(以下「登美ヶ丘小学校」)の5年生の2チームが選出され(登美ヶ丘小学校では、世界遺産学習の一環として、当コンクールに応募)、令和7年の算額として奉納した優秀賞の作品は、「大仏様の右手中指の傾きは何度?」「大仏様の螺髪を1つ伸ばすと、髪の長さは何メートル?」の2題です。
3月29日には、算額披露(奉納)後に表彰式が行われ、問題を制作したそれぞれの児童に賞状が贈呈されました。審査員からは、「独創的な視点や新しい視点が反映されていて、たいへん優れた問題」と講評がありました。
算額(*)=神社や寺院に奉納された和算の絵馬のことで、江戸時代に日本独自に広まった文化だと言われています。難問が多いですが、問題が解けた喜びを神仏に感謝したり、学業成就を祈願したりする風習として親しまれてきました。




「算額1・2・3」コンクール2025 in 奈良 算額奉納式・表彰式概要
■算額奉納式、表彰式開催日時:2025年3月29日(土)9時30分~10時00分
■開催場所:東大寺大仏殿
<当日の流れ>
・盧舎那仏(大仏様)礼拝
・主催者挨拶、算額披露(奉納)
・審査員より奉納する算額の問題に関する講評
・表彰
・記念撮影
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