地域に根差した算数・数学の学力向上プログラム構築をめざす
釧路市鳥取小学校と算数検定を活用した初の連携協定を締結

2020.06.11
その他
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公益財団法人日本数学検定協会(所在地:東京都台東区、理事長:清水 静海、以下「当協会」)は、釧路市立鳥取小学校(所在地:北海道釧路市、一本嶋仁志校長、以下「同校」)と算数の学力向上を目的とした共同研究を行うための連携協定「地域協働学力向上プログラム事業に関する包括連携協定書」を2020年6月1日(月)に締結いたしました。具体的には、同校の地域と一体となって算数検定を活用し、他の小中学校にも応用可能な算数・数学の学力向上プログラムを提供できるように調査研究・検証を進めてまいります。なお、当協会がこのような連携協定を結ぶのは、初めてのことです。

協定締結の様子(写真左から日本数学検定協会 専務理事 髙田忍、鳥取小学校 一本嶋仁志校長)
協定締結の様子(写真左から日本数学検定協会 専務理事 髙田忍、鳥取小学校 一本嶋仁志校長)

連携協定の目的:地域のさらなる学力向上をめざして

今回、当協会と同校が締結したのは、「地域協働学力向上プログラム事業に関する包括連携協定書」です。同校は、ボランティア団体「釧路鳥取てらこや」(所在地:北海道釧路市、大越拓也代表)と連携し、2013年から算数検定に継続して取り組んでいます。その後、釧路市の児童の2018年度の全国学力・学習状況調査(全国調査)の結果は、どの教科も北海道平均のみならず全国平均をも上回るなど、算数検定活用の成果が実績としてあらわれています。今回の連携協定の協働事業は、このように算数の学力向上に実績のある同校とコミュニティ・スクールの実践例をもとに、他の小中学校にも導入できる学力向上プログラムを構築し、地域の学力向上を図ることを目的としています。

地域やPTAが主体となって釧路市内の児童が算数検定を受検している様子(釧路鳥取てらこやホームページから)
地域やPTAが主体となって釧路市内の児童が算数検定を受検している様子(釧路鳥取てらこやホームページから)

連携協定の概要:地域と連携して他の小中学校にも展開できる学力向上プログラムを構築する

この連携協定では、算数検定の受検と児童の算数の学力向上との関係を明確にし、同校とコミュニティ・スクールおよび地域の協働関係を一般化することによって、他の小中学校にも展開できる学力向上プログラムの構築をめざします。具体的には、以下のように算数検定の実施から事後の調査研究・検証まで、当協会・同校・コミュニティ・スクールおよび地域ボランティアが連携して取り組んでまいります。

(1)算数検定実施の児童への告知および受検申し込み
(2)地域ボランティアによる事前の学習指導
(3)コミュニティ・スクールが主体となり学校を会場にして算数検定を実施
(4)算数検定実施に関する教員・児童へのアンケートの実施
(5)算数検定の活用により算数の学力が向上したか否かの検証

当協会は、今回の連携協定をとおして、今後も検定事業の普及を推進するとともに、地域ごとの学習支援の一助となるような算数・数学に関する活動を積極的かつ継続的に行ってまいります。

お問い合わせ先

【本リリースに関するお問い合わせ先】
公益財団法人 日本数学検定協会
経営戦略部 広報グループ
TEL:03-5812-8342
FAX:03-5812-8346
E-mail:kouhou@su-gaku.net
URL:https://www.su-gaku.net/