2016年 数学コーチャー研究発表会・研修会(東京会場)
2016年6月4日(土)・5日(日)「数学コーチャー研究発表会・研修会」(東京会場)を開催しました。数学コーチャー、並びに数学コーチャー受講者は50~60人ほど集まり、数学に関する講演や算数・数学指導の実践養成講座を行いました。
4日(土)の午前は、当協会名誉会長の一松信と常務理事の渡邊信による数学に関する講演がありました。一松名誉会長からは、ある関数族を取り上げ、平滑化することを主軸に、複雑な数学へのアプローチについてご紹介いただきました。渡邊常務理事からは、三角形の五心への考察を通して、易しい内容から新しい問題をみつけることの重要性と面白さについて示唆をいただきました。
午後は両日とも、プロA級とプロB級がそれぞれ3、4人ほどのグループに分かれ、実践的な取り組みを行いました。 4日(土)の午後は、小学校、高等学校のロールプレイングを行い、5日(日)の午後は、中学校のロールプレイングと、数学検定の対策講座を想定したロールプレイングを行いました。 小中学校の実践養成講座では、半具体物や図を多用した指導が多く、高等学校や数学検定対策の実践養成講座では、生徒の考えやつまずきに寄り添った展開が多くみられ、ご助言をいただく有識者の先生からも指導力が向上しているという評価をいただきました。
なお、プロA級受講者は、今後さらに2回の講習会での実践指導を経て、数学コーチャープロA級の資格認定をめざします。