公益財団法人日本数学検定協会（以下、当協会）は、数学への興味喚起と数学力の向上を目的として数学に関する検定事業やその調査研究、さらに書籍の発行や数学の楽しさ、大切さを啓発するイベントの開催など、各種公益事業を実施しています。

数学は世界中すべての人々の共有財産であり、このグローバル時代においても数学が私たち社会生活と深いかかわりを持っていることは間違いありません。しかしながら、2012年に実施されたOECD（経済協力開発機構）の「生徒の学習到達度調査」（PISA）の結果を見ると、日本の子どもたちはこのような認識（「生徒の数学における道具的動機付け」＝将来の仕事の可能性を広げてくれるから、数学は学びがいがある）が、諸外国の子どもたちに比べると極めて低いという状況にあります。

この調査結果に鑑み、当協会は、日本の未来を担う子どもたちに、社会そして企業からのメッセージとして「数学の重要性」を届けていく必要があるのではないかと考えます。このような活動が、教育や研究の充実へと導かれ、資源がなく少子化が進む日本にとっての生命線でもある技術力・開発力につながっていくことに相違ありません。

当協会は、社会や企業が考える数学の重要性とは何かということをつねに探究し、多様な学習環境を提供することが1つの使命であり、日本のみならず世界中のすべての人々の数学への興味喚起と数学力の向上を図る活動をさらに活性化・発展させるため、多くの方々から寄附金を募ることにいたしました。当協会の公益目的事業の活動にご理解とご賛同を賜り、ぜひ寄附をお寄せくださるよう、心からお願い申し上げます。

なお、皆様からお預かりした寄附金につきましては、当協会の「寄附金申込要領」に則り、有効かつ適切に管理し、使用させていただきます。