学習数学研究紀要 創刊号(第2巻)

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- なく、点 E の位置を知りたい。
点 A(0,4) 点 B(7,2)
次に拡張を考えたのは、AEn+BEnの自然数nを変えてみた。 点 A(0,4)、点 B(7,2)、点 E(x,0)とする。 (図 3) n=1 L =AE+BE =√(x2+42)+√((x-7)2+22) Solve(dL/dx=0,x) x=14/3=4.666… この座標は対称な点から求めた場所と同じ n=2 L2=AE2+BE2 =√(x2+42)2+√((x-7)2+22)2 Solve(dL2/dx=0,x) x=7/2
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E(x,0) 図3
中点
n=3 L =AE +BE3 =√(x2+42)3+√((x-7)2+22)3 Solve(dL3/dx=0,x) x=3.19499… n=4 L4=AE4+BE4 =√(x2+42)4+√((x-7)2+22)4 Solve(dL4/dx=0,x) x=3.05272…
nの値 1 2 3 4 点 E の位置 14/3=4,666… 7/2=3.5 3.19499… 3.05272… 参考 対称点 中点 長いほうに寄って来る
一般にnを大きくしていくと、Ln=AEn+BEnの値はnの増加に対して、点 E は高い位 置の点Aの方向にx軸上近づいていくことがわかる。計算機の関係で点 A,B を一般の位置 にできず、特定の点としたが、これは一般の位置にしても変化はない。証明をしない数学 は認めないと考えられるが、自らが考え出した数学の答えが見つかることは楽しい。この 考え方を証明としてまとめてみることが今回は行わなかった。 また、途中の微分計算はnが奇数のときは非常にめんどくさい。答えを知りたいときに は計算の途中は省くことができる。微分の計算は計算ソフトを利用した。
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