学習数学研究紀要 創刊号(第2巻)

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- 第 16 回検定問題等検討会(2019.2.20)
問題を作るということ
今回の問題 1 から 100 までの整数で、(偶数の和)-(奇数の和)を求める 問題作成の段階 (偶数の和)-(奇数の和)を求める問題 ―問題の所在・部分と全体・規則発見― このままでは易しいか難しいか分からない。 そこで(1 から 10 までの偶数の和)―(1 から 10 までの奇数の和)を求める 1から 10 までの和が 55 はよく知られている 偶数ではないことは「同じ」ではない (1 から 100までの偶数の和)―(1 から 100までの奇数の和) この問題はおもしろいかの検討 具体的に計算をすることは簡単 より簡単に計算ができないかを考える 問題として完成 1から 2nまでの和 1から 2nまでの(偶数の和)-(奇数の和)=n 1から 2nまでの(偶数の和)=n2+n 1から 2nまでの(奇数の和)=n2 ちょっと変わった式を見つける
k=n k=2n
(1 から 2nまでの偶数の個数=n)
Σ(4k-1)=Σk
k=1 k=1
より発展させる段階 1 から 100 までの整数で、(偶数の 2 乗の和)-(奇数の 2 乗の和)を求める この問題は? 1 から 100 までの整数で、(偶数の3乗の和)-(奇数の3乗の和)を求める 問題を作ることを大切にしたい 訓練よりもひらめき? (渡辺信)
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