学習数学研究紀要 創刊号(第1巻)

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- かもしれない問題が休日に並んでいる。意図的に学校教育には関係なく知っていてほしい事柄を意識的 に並べてみた。数学は難しいというのではなく、数学を楽しんでほしい。 月曜日から金曜日までの問題には「級」が付けてあります。次の表が問題の学年の目安になる。 級 5級 4級 3級 準2級 級なし 目安となる学年 中学生1年生程度を基準にしています 中学生2年生程度を基準にしています 中学生3年生程度を基準にしています 高校1年生程度を基準にしています 無学年の問題 中学生が知っていることを含みます 誰でも挑戦してください 備考 小学生が知っていることを含みます
3.数学カレンダーの問題の答えについて 答えは曜日毎にまとめて示した。答えが正解ならばよいというのではなく、対話することを大切にし たい。何か誰かと、この問題で話し合ったことがあったら「□の欄」にチェックしてみよう。できた問 題には〇を付けるのも良いかもしれない。話し合った問題は正解が求まった以上に大きな力になる可能 性がある。答えを求めるための過程は数学答案では「記述式」として重要であるが、このカレンダーは あくまでも対話を重視したい。問題を解く過程は示してはいない。答えだけであるがその答えに至る過 程は「対話」である。 4.カレンダー作成に当たって 問題作成については「数学教育談話会の会員」で行った。この「数学カレンダー」作成についは、月 曜日から金曜日までは、数学検定協会が作成・出題した問題を並べた。休日の問題については、新しい 問題を作った。 数学カレンダーを作ろうと思ったのは、数学学習を生涯学習の一環の中に位置付けたいとの思いが出 発点であった。数学学習を生涯学習の中に位置づけることは、2010 年ごろから生涯学習としての数学学 習についての研究から始まった。学校教育だけではなく家庭でも数学を学ぶことの可能性を追求したの が 2017 年であり、2018 年に数学カレンダーを作成する可能性が芽生えた。この生涯学習についての研 究会は毎月一回行う数学教育談話会からの発想であった。この会のメンバーは次の通りである。 渡辺信(数学学習研究所) 、渡邊芳行(元 NTT エンジニア) 、植野義明(東京工芸大学) 、 福田千枝子(帝京大学) 、作本典子(元横浜市立高校教員) 、青木孝子(東海大学) 、 岡田浩一(自営業)
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