学習数学研究紀要 創刊号(第1巻)

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- 文部科学省委託事業及び関連する事業
-「高校生のための学びの基礎診断」 (高等学校基礎学力テスト(仮称) )- ①「高等学校基礎学力テスト(仮称)」平成28年度試行調査 平成28年8月10日付けで文部科学省により「高等学校基礎学力テスト(仮称)の 問題の作成に関する調査研究事業委託要項」が公表され、「B.高等学校基礎学力 テスト(仮称)の問題の作成に関する委託調査(数学科)」に応募した。平成28年 9月14日付けで委託が内定し、平成29年度以降の「プレテスト」実施のための試行 調査用問題を作成した。 高等学校段階(数学Ⅰ)の内容を中心とした標準レベル問題2セット、高等学校 段階(数学Ⅰ)と義務教育段階の内容を半々に盛り込んだ基礎レベル問題2セッ ト、及びCBT用問題を作成した。 問題作成に関しては、検定問題品質委員の増田律子先生、田中紀子先生、塩澤友 樹先生、小石沢勝之先生、竹内光悦先生、松嵜昭雄先生、及び小宮賢治評議員の協 力を仰ぎ、CBT用問題に関しては、ICTコネクト21会長の赤堀侃司先生に意見を 頂いた。 試行調査は、平成29年1月から3月にかけて、全国84の高等学校で実施された。 ②平成29年度施行調査・研究事業 平成 29 年 9 月 20 日付けで文科省から「「高校生のための学びの基礎診断」に関 する試行調査・研究事業 委託要項」が公表された。「事業C.「高校生のための 学びの基礎診断」に関する試行調査・研究事業(数学)」の企画提案書を提出した が、10 月 26 日付けで不採用の連絡があった。 ③平成28年度試行調査の結果検討会 平成29年11月3日、平成28年度試行調査を実施した岡山県立勝間田高等学校の末 廣教頭に実施結果を解説していただき、当協会が作成した問題を含めて検討した。 問題ごとの正答率や得点を他社の測定ツールと比較し、当協会の作成した問題が 基礎学力を測定するためのツールとして適切であることを確認した。 ④数検スコア総合診断【数Ⅰ・数A】 数学Ⅰ・数学A修了後に数学ⅠA及び義務教育段階の数学の習得状態を総合的に 診断するCBTを、JJSプラスと共同開発している。 このシステムを「高校生のための学びの基礎診断」の測定ツールとして認定申請 する予定である。
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