数学の醍醐味を多くの人に知ってもらいたい

  • 1級
  • 大森 正高さん
    (千葉県・一般)
数学の醍醐味を多くの人に知ってもらいたい
数学の醍醐味を多くの人に知ってもらいたい

退職時63歳でしたが、もう仕事はせず、生活の柱を①家事手伝い、②家庭菜園、③ジム・トレーニング、④数学を学ぶと決めました。思えば、数学にひかれたのは、素数の謎にせまる数学読み物に触発されたからです。数学を学ぶ手がかりを「数学検定」に求めましたが、なにしろ40年間数学とはまったく縁のない典型的な企業人でしたから、高校数学から学び直しました。幸い1年半ほど暇に任せて集中的に勉強し、1級の2次を先に合格できました。しかし1次には苦労しました。年間3回ある個人受検を受け続けましたが、反射神経が鈍くなったのかいつも時間に追われ、勝負になりませんでした。

しかし、今回は運命の女神も憐(あわ)れを覚えたか、問題との相性に恵まれ、恥ずかしながら69歳になって1次も愁眉(しゅうび)を開くことができました。

勉強法で心がけたことは、①「調べること」、②「くり返すこと」です。徹底的に考えることは大切ですが、わからないことはどんなに頭を絞ってもわからない。関係する入門書・専門書・問題集・インターネットなどを頼りに、何日、何週間かかってもはじめから調べました。また、学習範囲が広いので、やりっ放しでは蓄積しません。そこで新たに学んだことや解いた問題をノートに整理しました。後日、復習するためです。くり返しは必ず新しい発見があり、理解が深まります。

検定会場では、中学生と席が隣り合うこともありました。1級は、数学専攻の学部3年修了レベルと伺っています。隣の席の中学生に、心からエールを送りたい気持ちになりました。

数学は困難もありますが、「不思議」と「感動」の世界だと感じています。多くの若い人たちにその醍醐味(だいごみ)を知ってもらいたいと思います。