団体活用事例

園内の「つみき教室」で特色ある算数教育

学校法人 川越白ゆり幼稚園(埼玉県)

2014年に開園40周年を迎えた学校法人川越白ゆり幼稚園(埼玉県川越市、鈴木孝園長、園児数538人)は、「遊びから始まる教育」をモットーに、「知育」「徳育」「体育」、そして「食育」を含めたバランスのとれた教育を実践しています。

つみき教材(具体物)を用いての算数教育が特色の1つで、園内に併設された課外教室の「つみき教室」で実践されています。「つみき教室」は、未就園児(1歳半~3歳)を対象とする「なかよし教室」、在園児(4~6歳)を対象とする「つみき・かず教室」、卒園生(小学1~6年生)を対象とする「つみき・算数教室」の3クラスで編成される。これらの教室には、約1000人の園児や児童が所属しているそうです。「つみき教材を用いる算数の授業では、鉛筆・ノートなどの筆記用具を使いません。教師が先に教えることはせず、子どもたちがつみきを使って自分の力で考え、課題を解決するというプロセスを重視しています。そうすることで、数理的な思考力だけでなく、主体性の育成にも努めています」と話すのは、山﨑啓行教諭。つみきの活用により、小数・分数や比、さらには連立方程式の概念もゲーム感覚で楽しみながら理解できるため、子どもたちが自主的に学習しようとする光景が見られ、算数が得意だという自信を芽生えさせるきっかけにもなるとのこと。

さまざまな学習成果と実用数学技能検定グランプリ金賞の2年連続受賞

こうした特色ある教育の実践により、つみき教室に所属する子どもたちが多くの成果を挙げています。たとえば、算数オリンピックキッズBEEでの金賞受賞、大手進学塾主催の模擬試験で全国1位の栄冠に加え、難関私立の小・中学校への進学など、目をみはるような実績です。

算数・数学検定の活用をしはじめたのは2008年度から。2014年度以降は、年長児童と「つみき・算数教室」の小学生を対象として年2回、8月と2月に実施しています。学習成果を確かな形として残し、さらなる学習意欲の向上を図ることが目的です。2015年8月には、検定導入以来、過去最高となる161人が検定にチャレンジ。合格率は毎回90%以上と高い水準を維持しています。対象学年より上の階級を受検するケースも多く、なかには中学校卒業程度の3級に合格する小学4年生もいます。子どもたちが「合格したよ!」と満面の喜びで報告に来るのは、指導者の緊張がほころぶ瞬間とのこと。保護者は、わが子が旺盛なチャレンジ精神をもって検定に臨み、成長していく様子をあたたかく見守っているそうです。

さらに、算数・数学検定を継続して実施し、優秀な成績を収めた成果を称えられ、2014年と2015年には、「実用数学技能検定グランプリ金賞」を2年連続で受賞しました。幼稚園としての受賞は、賞の創設以来初の快挙となります。これもひとえに、指導者の日ごろの熱心な学習指導と、子どもたちが真剣に算数と向き合ってきた結果のたまものといえます。