団体活用事例

数学検定で学習習慣を身につけ基礎学力の定着をめざす

伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校(群馬県)中高一貫教育

伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校(三村国宏校長、生徒数508人)は、2009年4月に開校した伊勢崎市(群馬県)唯一の中等教育学校です。
「自学」「自律」「共同」「共生」の4つの教育理念に基づき、英語・数学に関しては15人程度の少人数指導を行い、SUP(スキルアッププログラム※1)の一環として毎朝の読書活動や、土曜日の発展的学習を行っているのが特徴的です。今回は開校当初から数学検定を担当する小林雄太教諭にお話を伺いました。

「自学」の目標となる検定

同校では、SUPの充実・発展した学習の成果を見るための指標として、数学検定を活用しています。前期課程(中学生相当)では国語・数学・英語の3教科に重点を置き、各種検定に取り組んでいます。
毎年1~4年生の全員が検定を受検し、各学年相当の階級に合格することを目標に掲げています。検定は生徒にとって「自学」の成果を試すチャレンジの場になっており、意欲的に取り組む姿が見られるといいます。
「検定に合格すると合格証がもらえるので、努力が目に見える結果になります。明確な目標として最適です」と小林教諭は話します。
4年生では、検定を学習の目標としているだけではなく、定期考査の学習に活用している生徒もいるといいます。「検定は1年間で学習する範囲がコンパクトにまとめられています。この過去問題を定期考査前に解き、弱点発見のツールとして活用する生徒もいました。これは、非常に良い反応です」と小林教諭は嬉しそうに話します。
こういった成果が実を結び、同校は2013年には「実用数学技能検定グランプリ金賞(団体賞)」を受賞しました。

「探究心」を刺激する

同校では、「なぜ」を学習のテーマとする「探究数学」という授業を実施しています。
授業内容は「ペットボトルと値段の関係」「日常生活の線対称のもの探し」「バビロニア粘土板の数学」など、普段教科書で学習することができない一味違った学習内容ばかりです。「通常の授業とは形式が異なるため、生徒の反応は非常に良いです。
身近な『なぜ』に焦点に当てることで、確実に数学への興味関心につながります。このような取り組みが、『数学甲子園※2』への参加意欲にもつながるのではないでしょうか」と小林教諭は分析します。
同校は、当協会が主催する「数学甲子園(全国数学選手権大会)」にも、2012年から積極的に参加しています。「学校の外に出て、普段と違う環境を体感することは大事です。出身地が違うのに同じ大会に向けて努力している人がいる。ある人は問題を解くスピードが速かった。またある人は自分と違う参考書を見ていた。このような小さな意識でも良いと思います。生徒には多くの体験してもらい、広い世界に目を向けていってもらいたいですね」と小林教諭は熱く語ってくれました。

  • ※1 学習習慣の定着や基礎学力の養成、さらなる学力向上のための授業以外の学習時間。
  • ※2 公益財団法人日本数学検定協会が主催している数学力を団体戦で競う大会。正式名称は全国数学選手権大会。