団体活用事例

モチベーションアップで教科を超えた成果を実感

株式会社ECC ジュニア事業部(大阪府)学習塾

ニーズに応え算数・数学も


山本泰致チーフ

英会話スクール」のイメージが強いECC。しかし、幼児・小・中学生向け英会話教室を手掛けるECCジュニアでは、英語だけでなく算数・数学と国語を加えたコースラインアップで、フランチャイズ教室を全国に展開しています。算数・数学コースの開講は20年以上も前。英語を学ぶ生徒からの「同じ先生に数学も教わりたい」との声に応えて立ち上げました。そして、2003年から英検、漢検に続いて導入したのが、数学検定です。当時の数学検定受検者数の劇的な伸長に着目し、生徒の「目標設定」にと導入を決めました。

また、受検者数の急増で、それまで独自に受検していた各FC教室から、「本部で受検体制を整えてほしい」との要望が寄せられるようになったのも一因。ECCジュニア教科開発課の山本泰致チーフは、「数学検定には考える力や表現力を試す問題が用意されていて、思考力を養う、というECCの考え方と目指す方向が合致している」と話します。導入以降、総受検者数は、2006年は前年の約2倍に倍増。ここ数年の合格率は7割以上で、昨年は約8割という好成績を達成しました。2007年からは、金賞5回を含む数学検定グランプリを毎年受賞しています。

生徒や教室も前向きに

現在、ECCジュニアは全国に約1万教室、生徒数は約30万人。約2割の教室が算数・数学関連のコースを開講しています。
ECCジュニアの特長は、FC教室講師が主体となって運営する地域密着型であること。
数学検定を受検する時期や回数も、本部が提示した年4回の設定から、FC教室が教室の規模や生徒のレベル、人数に合わせて選択しています。そのため、「生徒はそれぞれのレベルに合わせて目標設定ができるので、モチベーションが上がります」と山本チーフ。
例えば、夏に1回、冬か春に1回の計2回受検日を設けている教室では、夏に学年を先取りして受検するか、学年の履修を終える冬か春に受検するか、自分の学習の進度に見合ったチャレンジができます。「生徒からは『数学検定があるから算数・数学の勉強を続けていきたい』『来年は上の級を受検したい』という声をよく耳にします。さらに、数学検定を導入したことで様々なコースの指導に熱が入る教室が増えていますね」と、山本チーフは教科を超えた成果に手応え十分の様子。
ECCならではの取り組みは、夏の受検に備えて各教室で開かれる「8月数学検定対策コース」。小・中学生を対象とした6回限定のコースで、検定での時間配分などの基礎的なことから、出題傾向に沿った対策問題まで効率よく学べます。生徒に限らず一般も参加できるので、入学のきっかけにもなっています。

研修で講師をサポート

ところで、ほとんどのFC教室は講師が自宅を利用して開講しています。時間やマンパワーに限りがあるため、算数・数学も英語も1人の講師ECCでは全国で研修を開いて講師をサポート。まずは講師自身に算数や数学に興味を持ってもらい、自分が感じた面白さを子どもたちに伝えるようにアドバイスしています。こうした研修も手伝ってか、数学検定グランプリでは指導者に対しての生涯学習功労賞を連続受賞。講師の励みにもつながっています。
一方で、算数・数学コースを開設している教室が英語に比べて少ないため、数学検定の広報が限定されていることが課題。今後は開設する教室を増やすことで、周知に力を入れていきます。山本チーフは事業展開について、「英語が専門の先生方が開講しやすいコースや教材をいかに提供していけるかが大切」と話しており、今後がさらに楽しみです。

(塾ジャーナル2011年5月号掲載)

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