団体活用事例

算数・数学のおもしろさに目覚め、トップ校受験の力が身につく

茨進グループ(茨城県)学習塾

堅実受検で合格率9割へ

地域密着型の塾として、茨城県で抜群の知名度を誇る茨進グループ。幼児から高卒生までを対象に、グループ指導部門、個別指導部門など、9部門を運営。県内全域で駅前を中心に81教室を展開しています。

実用数学技能検定(数学検定)を導入したのは11年前。
英検・漢検に加えて主要3教科のそれぞれに検定を実施したいという意図と、学習指導内容の3割削減を目前に、数学力を測る指標になるという期待がありました。
実施は、小・中学生の希望者を対象に、学期ごと年3回。集団指導の教場を会場に、各エリアで開催しているため、最寄りの教室で受検することができます。塾生以外の人の受検も受け入れていることが、長期的には生徒募集にも一役買っています。

幅広い学力の層が通う塾でありながら、驚くのは9割にも上る合格率です。その理由を、教務部グループ指導課の竹澤賢課長はこう話します。
「数学検定は出題範囲が限定されていないため、安易な気持ちでは合格できません。無謀なチャレンジをさせるより、きちんと履修したことで合格していくというステップが必要。そこで、生徒の希望があっても、どの級を受けるかは、受検の時期と学習の到達度を考慮して塾側が慎重に勧めています。モチベーションアップの狙いもあるので、不合格になってやる気が下がるより、手堅い級から受検させて自信につなげるという方針です」。

受験に必要な数学力が身につく

もう1つの特徴は、受検する学年の割合です。小学6年生が6級を、中学3年生が4級・3級を受ける率が圧倒的に高いのです。これら受験を控えた生徒たちにとって、調査書への記入が大きなメリットになっています。

アピールポイントになるだけでなく、そもそも、受験に相当する数学力を身につけているかを測る指標になると、塾側も積極的に取得を働きかけています。

「希望の進学先によって4級を勧める場合もありますが、中学3年生の場合、茨城県立水戸第一高等学校、茨城県立土浦第一高等学校などの地元トップ校をはじめ進学校では、3級に合格できない程度の学力では入学後に通用しません」。

入試改革により、茨城県でも公立高校入試は学力検査重視へシフト。また、公立中高一貫教育校である並木中等教育学校(平成24年4月には日立第一高等学校附属中学校が開校)に至っては、学力検査の内容が数学検定の2次検定問題と類似しています。こうしたトップ校をはじめ、数学検定は受験に必要な算数力・数学力を養うことができます。
ちなみに並木中等教育学校の初年度倍率は7.1倍。今年度は定員160名に対し、茨進からは81人が合格しました。

考え、好きになるキッカケに

検定前になると、集団指導の場合、希望者や声掛けした生徒に補習を行います。個別指導では、受講コースに必要に応じてコマ数を追加できる「3コマ集中ゼミ」を数学検定対策にあてる生徒が多いとのこと。

また、3検定で3級以上を取得すると、賞状と副賞を授与。表彰も学期ごとなので、生徒は「今回はダメでも次回がんばろう」と奮起します。保護者へは、「検定に力を入れている塾」「検定は学力アップに効果的」とアピールする機会になります。
「生徒にとって『合格』という言葉の重みは、テストで満点を取るのとは違った達成感があるようです。とくに数学検定は取れるまであきらめないでリトライしていく生徒が多いですね」。

1次検定と2次検定があり、弱点がつかめるのもメリットの1つ。
「数学検定に取り組むことで、算数・数学が得意な生徒だけでなく、苦手な生徒も多角的な問題に触れるようになり、考える機会が持てる。そして、わかるようになると、『数学っておもしろい』と言ってくれます。合格率を上げるだけでなく、数学検定をキッカケに苦手な子も自信を深め、算数・数学を好きになってほしいですね」。

(塾ジャーナル2011年9月号掲載)

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