団体活用事例

"もうワンステップ"でとことん能力を引き出す

ノーリツ学園予備校(茨城県)学習塾

約20名の公立中3生が準2級を取得

地元(茨城県)トップ校、清真学園高等学校・中学校へ合格者の半数を送り込むなど、進学塾として高い実績を持つノーリツ学園予備校。導入して10年の実績がある数学検定も、「『先に進めるまで進む塾』という前提での導入」と、常盤恵介・中学部教科課課長は説明します。「公立の中学生には学校より一歩進んだ内容を学習させ、私立の中学生には入試に代わる目標にさせる、というのが狙いです。数学検定対策の先取り学習が授業の理解を深めたり、不合格でもあきらめずに上の級をめざす意欲を持つなど、十分に成果が出ています」

目標は中学卒業時に3級以上の取得。前倒し受検を奨励しているため、私立中学の3年生ほぼ全員が準2級を取得しています。今年は高校生を抑えて中学1年生が塾内トップの成績で準2級に合格するなど、塾生の目標やレベルも年々高くなっています。「数学検定は他の検定に比べてハードルが高い。しかし、決して達成できない目標ではないため、勉強した分が返ってくるところがおもしろいのだと思います」と、常盤課長は分析します。

地域ならではのメリットも

公立中学から私立高校へ入学する場合、準2級の学習経験が内部進学生とのギャップを埋める手助けになります。また、3級は1次検定が茨城・千葉県の公立入試の前半と類似した問題構成のため、恰好の試験対策になります。準2級は清真高校の推薦入試で優遇の条件になるなど、地域ならではのメリットもあります。

「数学検定で目標に到達した子どもたちは、入試でも自信を持って取り組んでくれます」と、常盤課長は笑顔。対策としては、授業外で中学・高校生の無学年制対策ゼミ「One Step Ahead(OSA)」を、塾生が参加しやすい土曜日に実施。受検日は年3回の設定で、時期によって受検者の学年構成が異なるため、それに合わせてゼミの内容を変えて細やかにサポートしています。ほとんどの塾生がこのゼミを受講しており、受検率は高いようです。小学生のうちに授業をしっかり理解させ、中学1年の4月にすぐ5級を受検させるのも同塾の特長。早めのスタートで塾生に余裕を与え、合格率を上げる、という戦略です。

論理的思考力を培う2次検定

常盤課長が現場で日々痛感していることは、公立と私立の生徒の論理的な思考力の差。導入にはこの差を埋めたい、という狙いもありました。「数学検定の2次検定は論証問題なので、読解力や分析力、情報を総合する力が必要になります。2次検定レベルの問題を解いていくうちに、なぜそうなるのか、という考え方が自分でできるようになる。すると、入試で初めて見る問題が出ても、何をさせたいんだろう、というところまで考えが及びます。これは、このレベルの問題をやらなければ、絶対に身に付かない力。公立の生徒たちは時限数で限界がありますが、早めに3級を取っているような子どもは、自分で証明問題まで手をつけるようになります」。

2次検定では降水確率など、日常生活で使われる数学が出題されるため、日ごろから物事に疑問を持たせるきっかけづくりにも役立つ、と常盤課長は話します。現在、対策ゼミの対象は3級から準2級まで。しかし、年々2級を受ける塾生が増え、年に数人は準1級を受けるようになりました。こうした子どもたちの進化に合わせ、来年から2級向けクラスを開講します。常に"もうワンステップ"をめざすノーリツ学園予備校。数学検定といううってつけのシステムを活用し、塾生の能力をとことんまで引き出していきます。

(塾ジャーナル2011年3月号掲載)

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