団体活用事例

数学好きが増え、中高一貫生として初の東大現役合格者も。
『校内表彰制度』でさらなる向上へ

専修大学松戸中学校・高等学校(千葉県)中高一貫教育

スモールステップで目標設定

緑鮮やかな人工芝がグラウンド一杯に広がる専修大学松戸中学校・高等学校。生徒たちは絶好の環境で、伸び伸びと学校生活を送っています。
学習面では、週7時限の英語の授業や5教科重視のカリキュラムで国際社会で活躍できる人材を育成。中学校の開校12年めにして、高い進学実績を誇ります。
数学検定の導入は、中学校の開校当初から。以来、高校受験に代わる目標設定として、英検、漢検とともに必修で実施しています。
数学科主任の亀山修平教諭は、「『数学検定』はスモールステップで段階ごとに難しくなっていくので、目標設定として最適です。また、合格証をもらえることが嬉しくて、次もがんばろうという成功体験になります」と話します。

同校の数学は、中2で中学課程を終える先取り学習。そこで、各学年の課程が修了する時期に合わせて検定日を設けています。目標は中3までに準2級の全員合格。現在、中2の3級の初回受検合格率が8割以上で、高1修了までに9割もの生徒が準2級を取得しています。こうした好成績から、同校は実用数学技能検定グランプリ各賞の常連校でもあり、昨年度は実用数学技能検定グランプリ金賞を受賞しました。

受検対策には、放課後講座の時間などに2回程度、独自の過去問題集からプリントを配付。"手応えがつかめる"と生徒から人気を集めています。

ふたつの数学力を鍛える

同校の生徒にとって、必修の検定はむしろ楽しみな年間スケジュールのひとつ。
「次はこの検定のこの級を取りたい」と、学習の励みになっています。数学検定についても、亀山教諭は「数学嫌いが減って、モチベーションアップにつながっている」と実感しています。

「『数学検定』は1次検定と2次検定があるため、計算力と論理的思考力の両方の数学力を測ることができ、苦手な部分が明確になります。とくに、2次検定は実生活で使われている数学も出題されているため、こうした問題に定期的に触れることが、楽しく数学を学ぶ意欲になります」教員側も数学検定で生徒の理解度や苦手を把握し、授業や個別の指導に生かしています。

数学好きの増加は進学面にも影響。毎年、予想を上回る数の生徒が理系を選択します。同校では成績上位者が理系を希望する傾向があり、こうした生徒は数学検定でもより上位級をめざしています。
高2で準1級に合格した生徒2人はそれぞれ、早稲田大学理工学部と千葉大学工学部へ進学しました。準1級では大学入試レベルの問題も出題されるため、「『数学検定』が入試の数学力をつけるのに役立った」と亀山教諭。
昨年は中高一貫生としては初の東大現役合格者を輩出したが、その生徒も理系で、準1級の1次検定合格者でした。

「校内表彰制度」で意欲を刺激

同校では、数学を楽しく勉強するための工夫を随所に凝らしています。長期休暇に「直線の式を使って絵を描く」といったユニークな課題を出すのはその一例。また、単元テストをこまめに実施するなど、生徒が理解不足にならないように配慮しています。

数学へのさらなる意欲向上を図る取り組みとして、昨年度は独自の「数学検定校内表彰制度」をスタートさせました。毎年、各学年で相当級の満点合格者や上位検定の最高得点獲得者などを、全校集会で表彰する試みです。第1回目となった今年3月の表彰式では、各学年7~8人が受賞しました。
副賞に、「数学検定優秀賞」のロゴ入りオリジナルシャーボが贈られることも生徒のやる気を刺激します。「持っているだけで自慢になるので、喜んで使っていますね」と、企画に携わった亀山教諭も嬉しそう。
「合格するだけではなく、満点をめざしてほしい。表彰される生徒を増やしていきたいです」

(塾ジャーナル2011年7月号掲載)

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