プレスリリース

2017年11月1日

公益財団法人 日本数学検定協会

Twitterで解答を応募するWEBキャンペーン
「賢者からの挑戦」直筆の添削解答を公開

メディアアーティスト・落合陽一氏、女流棋士・竹俣紅氏が数学の問題を作成

「賢者からの挑戦」特設サイトイメージ 竹俣紅氏(左)と落合陽一氏(右)

 

 公益財団法人日本数学検定協会(所在地:東京都台東区、理事長:清水 静海)は、2017年9月11日(月)から開始したWEBキャンペーン「賢者からの挑戦」で数学の問題の解答をTwitter上で募集し、応募された解答の添削を2017年11月1日(水)に公開しました。

 「賢者からの挑戦」特設サイト http://www.math4life.jp

■2人の“賢者”から出題された数学の問題6問の解答をTwitter上で募集

 本キャンペーンは、筑波大学学長補佐・助教でメディアアーティストの落合陽一氏と、女流棋士で早稲田大学在学中の竹俣紅氏が数学の問題(各人3問全6問)を作成、特設サイト上で公開したのち、Twitterで解答を募ったものです。応募された解答はのべ84通。そのなかから選ばれた解答を出題者自らが直筆で添削し、2017年11月1日(水)に特設サイト上で公開いたしました。

 ■「平面の世界地図を地球儀にするには?」の問題に23通の解答が集まりました

 メディアアーティストの落合陽一氏は、高校・大学レベルの数学の難問を3問作成しました。ロールプレーイングゲームの世界地図を題材にした第1問には23通の解答応募がありました。なかには実際に模型を作って解答を求めたものもありました。鏡を使った目視と距離に関する第2問には10通、第3問のくじの確率に関する論述問題には11通の解答が集まりました。

 

 ■女流棋士・竹俣紅氏「最終的な答えが同じでも、解き方は人それぞれだったのが印象的」とコメント

  女流棋士の竹俣紅氏は、棋士ならではの将棋の駒を用いた問題を3問作成しました。なかでも、第3問の駒の移動問題はもっとも応募数が多く、15通の解答が集まりました。竹俣氏の添削は、それぞれの解答で秀でている点を1つひとつていねいに褒めています。問題を作成した竹俣氏は、「最終的な答えが同じでも、解き方は人それぞれだったのが印象的でした。それも数学のおもしろいところだと思います」と応募された解答を絶賛していました。

 当協会は、数学を学ぶにあたって誰もが1度は耳にする「数学って何の役に立つの?」という問いに、さまざまな視点から応えていく所存です。 

 【出題者プロフィール】

 ■落合 陽一(おちあい よういち)氏

1987年生まれ。メディアアーティスト。東京大学大学院学際情報学府博士課程早期修了、博士(学際情報学)。専門はCG,HCI,VR,視聴触覚提示法,デジタルファブリケーション,自動運転や身体制御。2015年から筑波大学図書館情報メディア系助教 デジタルネイチャー研究室主宰。2017年から筑波大学学長補佐,大阪芸術大学客員教授,デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。ピクシーダストテクノロジーCEO。2015年米国WTNよりWorld Technology Award 2015,2016年Ars ElectronicaよりPrix Ars Electronica, EU(ヨーロッパ連合)よりSTARTS Prize、国内外で受賞多数。

 ■竹俣 紅(たけまた べに)氏

1998年6月27日生まれ。現役女子大生女流棋士・タレント。
2012年10月1日付けでプロ入り(中学2年生)を果たす。2015年には女流1級(倉敷藤花戦ベスト8)、第1回YAMADA女流将棋チャレンジ杯準優勝などの成績を残し、2016年4月1日付けで女流初段。
現在、早稲田大学政治経済学部に在学中。CX「潜在能力テスト」、EX「くりぃむクイズ ミラクル9」、MBS「林先生が驚く 初耳学」などに出演中。

 【落合陽一氏コメント】

●問題1について
 うちの研究室や会社ではよく微分幾何で計算したCGモデルに外力をかけることで変形する変形構造を設計しています。こういった設計を行うときに我々が気にするのは、どういう材質のものをどういう条件でどういう形に変形させるのか、ということを説くことです。今回の設問の場合、上と下の辺と左と右の辺がつながっている世界地図なので、硬い平面をトーラス型に変形させるのがお題となります。
 変形の条件から、折り紙のように折るか、切れ込みを入れて変形させるように図を描いた人に正解を出しました。みんなすぐにトーラスを作ればいいというところまでは到達していました。変形に関しては、折り紙的にやって行くアプローチまでたどりついたのは少数でしたが、出題者の意図を理解していてすごいと思いました。
 
●問題2について
 うちの研究室や会社ではよく光線計算した特殊なミラー構造の設計やユーザインタフェースへの落とし込みをしています。例えばHMDです。今回の場合、光路を迂回させて、拡大縮小を加味した見え方を設計するのがお題になります。考え方としては凹面鏡やメタマテリアルミラー構造などを用いて、光を迂回させながらCさんの像をAさんの前に出すことになります。全体の解答として、凹面鏡や微細なミラー構造までたどり着いていた方も多く、採点していて非常におもしろかったです。
 
●問題3について
 この問題はモンティ・ホール問題の解答が、くじを引かせる相手への信用度や事前情報によってどう変化するのかがテーマです。(1)は通常のモンティ・ホール問題ですが、(2)はくじを引いた後、胴元がくじについての変更の提案を引いた結果によって行ってくるという、事前情報が与えられたときにとるべき選択肢が異なるということを指しています。さて、どの人が言っている情報が正しいのでしょうか。
 

 【竹俣紅氏コメント】

 みなさん、Twitterに解答をご投稿くださり、ありがとうございました。
 添削をしてみて、大学受験のときに学校の先生が過去問の答案を添削し続けてくれたことが思い出されました。答案に、正解不正解だけでなく、答案を読んだときの気持ちを乗せられるようにがんばったつもりではありますが、これをいつもやっていた学校の先生は改めてすごいなと思いました。
 最終的な答えが同じでも、解き方は人それぞれだったのが印象的でした。それも数学のおもしろいところだと思います。

添付ファイル

全添削解答一覧

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