海外での活動

タイでの活動

2010年10月19日(火)と20日(水)、タイ東北部にあるコンケン(Khon Kaen)大学で、同教育学部(数学教育)のマイトリ・インプラシサ(Maitree Inprasitha)准教授主催による、タイ日研究発表会「Thailand-Japan International Seminar: Research for Life-Long Education」が生涯学習の研究をテーマに開催されました。この研究会の中で実用数学技能検定の紹介を行い、参加者との交流を図りました。

タイと当協会との関係は、2010年8月18日から22日まで東京で開催された「第5回東アジア数学教育国際会議」(EARCOME5=The 5th East Asia Regional Conference On Mathematics Education)で、Mathematics and Life-Long Education (数学と生涯学習のグループ)の責任者である当協会常務理事の渡邉信とマイトリ准教授との出会いから始まりました。

10月19日(火)の午前9時から、コンケン大学副学長の挨拶に続いて、教育学部の教室でセミナーが開催されました。参加者はコンケン大学教育学部のアウイジット・パッタナジャック(Auijit Pattanajak)准教授と数学教育専攻の大学院生30人ほどでした。セミナーのはじめに、マイトリ准教授が「タイにおける数学授業研究」について講義し、タイの数学教育の現状を知ることができました。

今回のセミナーで、実用数学技能検定を紹介する時間をいただき、実用数学技能検定の目的、受検状況、各階級の検定内容や日本以外での検定実施状況を説明しました。検定の特長の1つである、誰でも受検することができることに聴講者は興味を持たれたようです。発表後、「隣国カンボジアではどのように実施しているのか」「合格してもまた同じ階級、あるいは下の階級を受検することはできるのか」「『実用数学技能検定』を受検するとどうなるのか」などの質問があり、タイの数学教育での実用数学技能検定への関心の高さを感じました。

また、渡邉が「生涯学習について」というテーマで講演し、ワークショップでは「体を使ってグラフを書こう」「多面体を作ろう」という内容で学生の方々に数学を楽しんでいただきました。コンケン大学教育学部数学教育専攻の学生は、博士課程の学生のグループが取り組んでいる研究テーマを発表し、意見交換を行いました。

コンケン大学の学生は、マイトリ准教授の指導のもと、非常に意欲的に学習・研究をされていました。タイに到着した日は夜8時からの事前準備、そしてセミナー最終日には反省会として夜11時過ぎまで、学生間で意見交換がなされたということです。コンケン大学はマイトリ准教授のもと、タイ教育省とタイの数学教育構想の構築をし、また国際会議に積極的に取り組み、さまざまな人たちとの交流を図っています。今後のタイの教育を作っていく人たちと交流を持つことができたと感じました。今後も当協会は積極的にタイと交流し、数学力、数学指導力向上のために協力してくいきます。